お盆になると仏壇に手を合わせながら、長男である自分は、やがてこの仏壇を両親から受け継いで守って行かなければならない事を思う。幸い両親は、まだまだ元気でありがたいことだが、それは間違いなく毎年どんどんと具体的になっている。「あれもこれも危ないからやらないように・・・」などとは言うつもりもなく、好きに暮らして欲しいと思っている。そして、親孝行とはなんだろうと、不肖の息子は考える。
「でもな、あの世とは、よかとこらしいじゃないか。行ったっきりひとりも帰ってきたもんはおらん」本の中にこんな会話が出てくる。
この世を悔いなく生きられたらと思う一冊である。
*高山文彦著 幻戯書房 2009
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