今は、いろんな地域の情報が居ながらにしてわけもなく手に入る時代になった。パソコンは、物理的な距離をまったく持ち合わせなくなってしまった。そのことで、地域として守って行くべき物が逆に浮かんでくる。それは目に見えない物だが、皆の時間とお金が膨大に使われて受け継がれてきた物だ。地域に伝わる祭りに参加してみると少しわかる様な気がしてくる。今その目に見えない物が怪しい。だから、フィクションとは言え大阪がちょっと羨ましくもある。逆に、自分達の地域を考えさせられる一冊である。
*万城目学著 (株)文芸春秋 2009
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