「送り火」

2012/01/28(Sat)



「あの頃の親って,みんなそうだったよねえ、いまのひとたちみたいに、自分も楽しんで,家族も楽しんで,っていう考え方してなかったよね。家族のためになにかをする,家族を幸せにするために自分が苦労をする,そういうのがあたりまえだったんだよねえ」本文より。幸せの感じ方は、家族のあり様、時代のあり様によって違うと思うが,いつの時代でも家族が幸せでありたいと皆が思っている。まちがあり、暮らしがある。そんな人間模様がえがかれた一冊である。

*重松 清著 文藝春秋 2009

No.245

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